学科紹介 仏教学科

学科紹介

Department

仏教学科

Information

仏教学科学生イメージ

親鸞聖人の教えに基づく仏教の学びを通して、この現代社会に生きる自分自身の人生を探求し、地域社会と関わりをもって歩み出せる思考力と実践力を養います。


POINT
1

臨床心理や演劇表現など「他分野の学び」

仏教学科では、ご門徒さんと共に生き、寄り添うことのできる僧侶育成を目指し、グリーフの学びや、看取りの学びなども取り入れています。また、人と関わる上で大切にしたいポイントや、法話の際に知っておきたい表現方法について、他分野の教員から学ぶ機会も設けています。

POINT
2

定員10名の少人数教育

さまざまな世代が集う少人数教育を行っています。対話形式の授業も多く、一人ひとりが当事者意識を持ち、主体的に学ぶ姿勢を身につけます。また、ゼミ形式を採用し、担当教員による卒業論文作成の指導も行います。他者との関わりと自己との向き合いの中で、人間の本質を探究します。

寺眞 良樹(仏教学科 1年)

寺眞 良樹(仏教学科 1年)
熊本県立人吉高等学校 出身

少人数制クラスが、学びをより深いものにする。

結婚を機に妻の実家の寺を継ぐことになり、10年間の社会人生活に区切りをつけて入学しました。それまで仏教との関わりがほとんどなかったため、浄土真宗の教えは何も知りませんでした。しかし、アットホームな少人数制の授業のおかげもあり、親鸞聖人の生涯や仏教精神について受け身になることなく学ぶことができています。今後は心理学やグリーフケアにも力を入れ、地域の人に寄り添える僧侶を目指したいと考えています。

ピックアップカリキュラム

対話形式のカリキュラムを中心に、親鸞の教えにふれ、「自らをみつめる」学びがここにあります。


声明作法風景

声明作法

浄土真宗の作法に則り、教えの言葉を自らの身を通して表現します。


仏教学概説風景

仏教学概説

『大無量寿経』本願文に尋ね、事前学習・講義・攻究を通して、出遇うべき仏教の精神を確認します。


真宗史風景

真宗史

親鸞の生涯を尋ね、その生涯が何を問いかけているのかを発表・質疑応答を通して学びます。


法話基礎実習風景

法話基礎実習

法話内容を考え、原稿の作成方法、話し方や立ち振る舞いなどを学びます。近隣の寺院などで法話実習も行います。


課題研究風景

課題研究

卒業論文作成に向けて、自らの課題を明確にすることを目標に発表を行います。


教化学実習風景

教化学実習

1・2年生合同で、夏の法要や冬の法要(仏教学科報恩講)に向けた企画・学習・準備を行います。法要の概要や目的を理解し、協働して進めることができるようになります。

2年間のロードマップ&イベント

聖教の読みと法話の実践教育で、聞き手に寄り添う人間を育みます。

【1年次】基礎を学ぶ

前期
  • 入学
  • 一泊研修
後期
  • 秋の研修東本願寺の報恩講に参拝します。

【2年次】専門性を身につける

前期
  • 法話実習
後期
  • 冬の法要仏教学科で報恩講をお勤めします。
  • 卒業

秋の研修

11月に東本願寺の報恩講に参拝します。「報恩講奉仕団」として、東本願寺の同朋会館に宿泊し、法要参拝・講義・座談・清掃奉仕・諸殿拝観などを行います。

秋の研修 風景

海外研修

現場の学びを求めて、海外研修を隔年で実施しています。2019年のインド研修では、お釈迦様がさとりを開かれたブッタガヤなどの仏跡を訪ねました。

海外研修風景

2年間の主な時間割例

[ 1年次の時間割例 ] 基礎を学ぶ
“仏教学科1年次時間割例"

※クリックで拡大PDF表示[87KB]

[ 2年次の時間割例 ] 専門性を身につける
“仏教学科2年次時間割例"

※クリックで拡大PDF表示[87KB]

資格と進路

学び続ける姿勢を重視し、それぞれの進路へ就職、編入しています。

取得できる学位・資格

短期大学士の学位、真宗大谷派教師「律師」、社会福祉主事任用資格、華道脇教授3級

取得を支援する資格

日商PC検定

将来の進路・目指す職種

全国各地の寺院関係への就職、一般企業への就職、4年制大学への編入学

過去の主な編入・進学先

大谷大学、同朋大学、佛教大学ほか

近年の就職先一覧

真宗大谷派宗務所、真宗大谷派北海道旭川別院 浄泉寺、西光寺、永福寺、常行寺、浄真寺、正念寺、照元寺、玉琳寺、明永寺、真宗大谷派鹿児島別院、福法寺、豊後大野市立犬飼中学校、紬工業、(有)南部給食センター、(医)筑水会、(株)亀城鶴、植村歯科、中村林業、ニチイ学館大分支店、ミサワホーム九州(株)

OB・OGメッセージ

OB・OG顔写真

真宗の教えと傾聴力を、編集というフィールドへ。

【2021年度卒業】
真宗大谷派宗務所出版部 勤務
古賀 泉美さん
福岡県立伝習館高等学校 出身
真宗大谷派の出版部に所属し、寺院や門徒向けの新聞の編集に携わっています。執筆者への原稿依頼、校正、お便りの集計のほか、東本願寺での行事の際は自ら取材や撮影をこなすことも。記事が完成するまでには苦労もありますが、毎月500通ほど届くお便りが励みになっています。大谷には学科を越えて自分の思いを語り合う場があります。人の話をじっくり聴く習慣は、いまの仕事にも大いに役立っています。
OB・OG顔写真

遺族に寄り添い、悲しみを共にする力を育む。

【2019年度卒業】
福岡県八女市 明永寺 勤務
新井 了吾さん
高等学校 出身
私は現在、法務員という仕事をしています。通常のお参りに加え、ご門徒さんのご法事や通夜・葬儀の執行、お寺での各種事務作業が主な職務です。様々な人や家庭とふれ合い、長く関係を深める私たちの職務ですが、そのご縁の多くはご家族の死から始まります。九州大谷短大では、グリーフケアの授業を通して人の悲しみに寄り添うことや傾聴の姿勢を学び、また模擬通夜なども経験することで様々な心構えができました。何も分からず現場に入る場合とでは、全く違っていただろうと感じます。また、親鸞聖人の教えについてご門徒さんからの質問にも戸惑わず返答できているのは、少人数制でしっかり学べたおかげです。さらに学生時代の自治会活動で身につけたタスク管理やマネジメント能力は、毎日の法務活動にも役立っていますし、学友との交流からコミュニケーション力を育めたのも、九州大谷短大での学生生活があったからこそ。お寺の仕事は人間関係なくしては務まりませんから、これから学ぶ皆さんも、ぜひ積極的に周囲と関わり合い、有意義な2年間を過ごしてください。
OB・OG顔写真

仏教学科の深い学びはそれぞれのゆるぎない“核”に

【2018年度卒業】
真宗大谷派宗務所 勤務
青木 梨紗さん
高等学校卒業程度認定試験
宗務役員として、主に教育に関わる仕事をしています。本山(東本願寺)の行事の際は、全国から参拝に来られる方をお迎えしてお話をさせていただくのですが、ご門徒の方の深い思いや受け継がれてきた歴史の重みを感じるとともに、その場に関われることに喜びを感じています。仏教学科は様々な世代の学生が在籍し、自分の中にはない考えにふれられる学科です。違いをポジティブに受け止め、仲間のいいところを素直に学ばせてもらうことは大切なことです。在学中の学びは、卒業後もそれぞれの場所でゆるぎない“核”になっており、私自身そのことを強く実感しています。この大学に出遇えて本当に良かったです!

シラバス